12月公開の映画「魔女がいっぱい」による魔女の身体描写について
私たちは #NotAWitch 魔女じゃない。
だけどきっとそれは、 #EveryoneAlreadyKnows
もうすでに、みんな知ってくれている。
12/4から日本で公開予定の「魔女がいっぱい」に出てくる、邪悪な魔女。
この魔女が、両手の指は3本、指が全てくっついたつま先、という身体描写をされているということで、SNS上で#NotAWitch(魔女ではない)というハッシュタグとともに、手足にちがいをもつ人々による抗議活動が海外を中心に広がっているというご連絡をいただきました。
パラリンピック公式Twitterアカウントもこれに言及、電子署名活動も行われ、この批判に対して、女優のアン・ハサウェイさんがInstagramで謝罪するという事態にまで発展しているということです。
Limb difference is not scary. Differences should be celebrated and disability has to be normalised. #NotAWitch calls out ‘#TheWitches’ movie for portrayal of disability 👉 https://t.co/aSY1U6TymE pic.twitter.com/UCU87bUeV8
— Paralympic Games (@Paralympics) November 3, 2020
Hand&Footには、日本全国約1000名の、手足にちがいをもってうまれたご家族が登録されています。
中には裂手のかたも多くいらっしゃって、代表の私自身の娘もまた、8年前に右手の指が3つでうまれました。
ここで問題なのは、この魔女の両手の指が3本だということではなく、実際に私たちの子どもたちと出会う前に、子どもたちがこの魔女(この映画)と出会い、手足のちがいを怖いと感じてしまうことだと考えます。
だけど、私たちは、私たちの子どもたちが魔女でないことを知っています。
また、私たちの周囲の人たちも、私たちの子どもたちが魔女でないことを知ってくれています。
おばけみたい。
こわい。
映画が公開される前のこれまでだって、そうやって言われる場面は多くあったけれど、その子が魔女ではないことを知っている人たちが、いつも私たちの子どもたちを助けてくれました。
だからこの映画が日本で公開され、もしも私たちの子どもたちと出会う前に、映画の魔女と出会い、手足の違いを持つ人を怖いと感じてしまった場合でも、
きっと周囲の人たちが、両親が、友人が、魔女ではないことを知っている人たちが、そのことを教えてくれると思っています。
この魔女の手は、原作では「猫のように鋭い爪」とされていて、3本の指ではありません。
手足のちがいは、決して恐怖を増長するものとして、また、悪としては描かれてはならないものであると、私たちも考えています。
ですから、心配や不安、不快に思う気持ちももちろん理解できます。
でもきっともうすでに、裂手の方が、私たちの子どもたちが魔女ではないことを、怖くないことを、みんな知ってくれています。
私はそう信じています。
そして、今回のこの #NotAWitch というタグを通して、たくさんの手のかたちがあることを、ぜひ多くの人に知ってほしいと思います。
>Instagramで#NotAWitchのハッシュタグ投稿を見る